マスコミ実績

自衛隊員だらけのボディビル大会…「助かる命も助からない」筋肉美を生む“使命感”

東海テレビにて自衛隊プレミアムボディが紹介されました。

筋肉自慢の自衛隊員が全国から集まり、筋肉美を競うボディビルの大会があります。隊員たちがここまで筋肉を鍛えるのには、あるワケがありました。日本一美しい体の自衛官を決める大会、その名も「自衛隊ベストボディ2018」が、今年7月東京で開かれました。
大会の主催者: 「普段、自衛隊の方は、被災地に行ったり、大変な時に助けに行ったりしていますが、国民の方と接する場がなかなかないと思うんです」

■東日本大震災の被災地で… 岐阜県各務原市にある陸上自衛隊岐阜分屯地。 大きなショベルを動かすのは、隊員の平下哲也さん、31歳です。 陸上自衛隊岐阜分屯地・平下哲也さん: 「自衛隊に入って10年目になります、油圧ショベルなどの機械を操縦するオペレーションをやっています」 災害現場などで活躍する姿に憧れ、自衛隊員になって10年。7年前の東日本大震災では大きな被害を受けた岩手県大船渡市に派遣されました。 凄惨な現場で感じた思いが、今の原動力につながっています。 平下さん: 「やっぱり大きなものを運ぶ際には、『自衛隊さん来てください』という話をよく聞きました。必要とされているのかなと思いました」 

それ以降、鍛え続けてきた体。重さ50キロあるダンベルをあげ続ける二の腕は、まるで丸太のような太さ! 腹筋ももちろん、“シックスパック”。見事、6つに割れています。

■生活は“筋肉ファースト” 平下さんのある休日。日頃の訓練でも鍛えているのに、休みの日も基地近くのジムで欠かさずトレーニングです。 時折、鏡でその仕上がりをしっかり確認。トレーニングの合間にはダンベルの重さや回数をメモ。 エアコンもないという昔ながらのこのジム、あちらこちらに貼られているのは熱いトレーニングの「心得」! ちなみに、ここを一人で経営する男性は御年80歳。腕を見せてもらうと…やはりムキムキでした。

そんなユニークなジムで鍛えること2時間…平下さんの食事の時間。
平下さん: 「これが弁当ですね、玄米と 鶏の胸肉」
Q.味はついてるんですか?
平下さん: 「何もないです。大会前なので 塩分とかをカットして」 なんと大会前の1週間は3食、こんな感じです。しかも、トレーニング後、すぐにエネルギーを吸収できるように、車で食べてしまうという徹底ぶり…。 基地内にある寮の部屋には、もちろんありました、プロテイン。
平下さん: 「グルタミンとクレアチンは絶対に朝起きてすぐに飲んでいます」 調味料かのようにずらりと並ぶ、筋肉のためのサプリメント、完全の部屋の一角を占めています。
Q.毎月の費用は?
平下さん: 「サプリメントだけで言ったら3万円くらいです、ひと月で」 まさに筋肉ファーストな生活。今では楽しくてやっているそうですが、きっかけは、自衛隊の訓練で感じた「焦り」でした。
平下さん: 「年齢を重ねるごとに、走るタイムが伸びなくなってきて、有事の際、最終的にはやっぱり人の手だと思うので、民間の人よりもバテてしまっていては、助かる命も助からない。それ以上に、助ける側が鍛えていないといけないと思っています」 大会2日前、平下さんが訪れていたのは、美容室。大会前には筋肉だけでなく髪型も整えるのがルーティーンです。
平下さん: 「外見は準備オッケーなので、あとは心と総仕上げをしていきたい。目標は決勝まで残ること!」 年に1度の舞台に向け東京に乗り込みます。

■ボディビル大会、もう一つの“顔” 大会当日。総勢90人の筋肉自慢な隊員が集まるこの大会に詰めかけたのは大勢の女性たち。 観客の女性: 「筋肉大好きです!マンガで見るみたいなボコボコムキムキな筋肉の人に会いたいです」 別の女性: 「芸大生なので、筋肉見てみたいなって。自衛隊の方の筋肉は特殊じゃないですか。そういうところが楽しみです」 大会では、陸・海・空とそれぞれの所属部隊に分かれ、競うのは、体全体の筋肉の「バランス」と「美しさ」。 全員で一斉にポーズを決めたあと、続いて1人ずつ自由なポーズで筋肉をアピール。 わずか数秒の間で、体をいかに美しく見せられるか。順位は客の投票と審査員がつけた点数で決まります。 平下さんも、直前まで上半身をパンプアップ。 平下さん: 「あとは自分のやれることをやるだけなんで」

そしていよいよ、平下さんが出場する陸上自衛隊員の予選。 まずは全員一斉のポーズで、360度鍛え上げた体を披露! 平下さんは一人でのアピールタイムで、綺麗にわれた腹筋を見せた後、後を向いて背筋と腕の筋肉をアピール。 結果、去年は進むことができなかった決勝に進出したものの、上位3人に入れず…。来年の雪辱を誓います! このボディビル大会、実は、自衛隊員の「婚活」を進めている団体が開いていて、定期的に女性とのパーティーも開いているそうです。 普段、女性と接する機会も少ない自衛官のみなさんですが、いい出会いの機会にもなるそうです。

ページ上部へ